「専門学校は60人中48人が外国人」「夜11時50分に帰ろうとしたら怒られた」《アニメ業界》目指し来日した”ミャンマー人女性”が見た”漆黒の現実”

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即決した娘はまず最大都市ヤンゴンの日本語学校で言葉を学び始めた。たったの1年でJLPT(日本語能力試験)最高難度の「N1」を取得したというのだから恐れ入る。

これは日本企業への就職や大学への留学などにも用いられている指標で、N1のテストは日本人だって難しい。

そして2018年3月、念願の日本にやってきて親戚の家に行くよりも前に、空港から直行したのは秋葉原であった。

「オタクのおじさんたちがバッグに缶バッジびっしりつけてるの見てすげーとか、メイドカフェの子たちが看板持って立ってるの見てかわいーとか思って」

日本語学校を経てアニメの専門学校に進学

まずは高田馬場の日本語学校でさらに語学を磨き、それからアニメの専門学校へ進学。

「アニメをつくるために必要な技術すべてを学ぶんです。キャラクターをどう動かすか、背景、撮影、アフレコ……」

驚いたのは学生の大部分が外国人だったこと。

「私のクラスは60人だったんですが、そのうち48人が外国人。ほとんどが中国人で、ベトナム人が少し。ミャンマー人は私だけ(笑)」

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