「専門学校は60人中48人が外国人」「夜11時50分に帰ろうとしたら怒られた」《アニメ業界》目指し来日した”ミャンマー人女性”が見た”漆黒の現実”

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タウンワークのアプリを活用して外国人OKのところを探し、当然だが日本語で書かれた内容を理解し入力して、面接にこぎつける。

酔っぱらいのおじさんたちが多い店でホールスタッフとして働いていたときは、しょっちゅうからかわれた。

「私、名前が『ヤダナ』なんですけど、名札を見て『ヤダナって本名? マジで? やだなー(笑)』なんて」

人の名前に対してなんて失礼な、とも思うがピョピョさんは「まあ、でも悪い人たちじゃないっすよ」と笑う。

「アルバイトができるのって学生のうちだけです。就職したらできない。だからいろいろやってみたかったんです」

そんなわけで多くの職種にチャレンジしたというが、このポジティブさが異国で生き抜いていける理由なのかもしれない。

同級生は”脱落者”続出だったが…

専門学校は2年目に入ると、ピョピョさんの周りにも変化が訪れた。

後編『「60人いた専門学校の同級生が20人に」「”給料6万円+歩合”の会社も」《アニメ業界》夢見て来日したミャンマー人女性が直面した現実』では、ピョピョさんのアニメ業界への就職活動、ブラックさに耐えかねて新卒で入社した企業を3年で辞めるまでなどを聞く。

自分がかかわったアニメが放映後にSNSで話題になっているのを見ると「私が参加した作品をちゃんと見てくれる人がいるんだ」と、やりがいを感じるそうだ(画・ピョピョさん)
室橋 裕和 ライター

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むろはし ひろかず / Hirokazu Murohashi

1974年生まれ。週刊誌記者を経てタイに移住。現地発の日本語情報誌に在籍し、10年に渡りタイ及び周辺国を取材する。帰国後はアジア専門のライター、編集者として活動。「アジアに生きる日本人」「日本に生きるアジア人」をテーマとしている。主な著書は『ルポ新大久保』(辰巳出版)、『日本の異国』(晶文社)、『おとなの青春旅行』(講談社現代新書)、『バンコクドリーム Gダイアリー編集部青春記』(イーストプレス)、『海外暮らし最強ナビ・アジア編』(辰巳出版)など。

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