「必ずしも、お金をかければ子どものためになるというわけではないと思っています」
倹約に加えて、「3かく」「本多静六式」「仕組み化」で資産形成ができたと東山さんは強調する。順を追ってその極意を聞いていきたい。
まず、「3かく」は江戸時代からある言葉で、倹約の秘訣の言葉だという。
「義理欠く」行きたくない飲み会に行かない
「恥かく」多少薄汚れた格好でも全然平気
そういう精神を持てば、自然と節約できるということ。
次に、本多静六(1866年〜1952年)は「蓄財の神様」とも言われ、勤倹貯蓄をモットーに数多くのお金にまつわる名著を残した人物だ。
彼の提唱する「1/4貯蓄術」は給料の1/4と臨時収入のすべてを貯蓄投資に回すという考え。
「その1/4貯蓄術を、給与の天引きで『仕組化』したことで、資産がどんどん増えていました」
こうして、年間二百数十万くらいを貯められるようになった。
気になる東山さんの「家計簿」

さらに、共働きであることも貯蓄ができた大きな要因だという。2馬力で貯金ができれば、資産形成のスピードも速い。
「でも実は、妻とお金の話はほぼしないんです。世の中的にはしたほうがいいと言われていて、私もそう思うんですけど……。だから妻の給料額は知りません。でも、僕にいくらの資産があるかは、本を出したので妻にはバレています。娘にも」
東山さんの現在の家計簿は以下の通り。今は倹約生活をしておらず、娯楽費にも積極的にお金を使っている。確かに、一般的にはお金がかかっていると言えるだろう。
しかし、これまで積み上げてきた資産があるからこそ、年収300万円でも十分に生活していけるのだ。
・水道光熱費:4万円
・通信費:4万円
・食費:8万円
・交通費:2万円
・日用品:5000円
・健康費:2万円
・交際費:2万円
・娯楽費:5万円
・教育費など家族の生活費:15万円
・保険:3万円
・iDeCo:2万3000円
・積立投資:2万5000円
後編では、東山さんが資産形成を加速させた投資術について伺っていく。
(構成:横田ちえ)
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