「50歳でリストラ→年収300万円」「FXで700万円の大損」も、《2億り人》になった56歳が「今後しない」と誓った投資法

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リストラされた当時は7000万円あった資産は、その後の貯金や投資を経て現在は約2億2000万円 に。住宅ローンは残っているが、住宅ローン控除を踏まえると毎月返済してくほうが得だと考えているため、繰り上げ返済はしていない。

「金利が上がって負担が増えるようになったら、一括返済しようと思います。状況に応じて最適な選択肢を取れるのが資産がある強みですね」

7000万円の資産が6年で2億円を超したのは目覚ましいが、50歳時点で7000万円の資産を持っていること自体は、新聞社時代に最大800万円ほどの年収があったというから、それほど驚くべきことではないのかもしれない。

しかし、実は東山さんの資産形成の道のりは順調ではなかった。

FX(外国為替証拠金取引)で700万円の大損、リーマンショックでの株価大暴落を経験している。一度は築いた資産を大きく減らして大ダメージを受けながらも、そこから再び節約貯金を重ねてきたのだ。

“飲みニケーション”で浪費

東山さんは、元々あまりお金を使うタイプではないという。地方の国立大学に進学後は、東京の実家からの仕送りと少しのバイトで十分生活を賄え、奨学金を借りずに済んだ。

「今は国立大学もだいぶ値段が上がりましたが、当時は今の半分 くらいですよね」

大学卒業後は、新聞社に勤務。新聞社といえば就職活動の難易度が高いイメージがある。「メディアの花形じゃないですか」と伝えると、東山さんは謙虚にも首を振る。

「確かに…そのときはこれで一生勝ち組かと思ったんですよね。そしたらリストラされちゃいましたから人生思うようにいかないもんで」

初任給が年収約300万円。1年ほど東京本社に勤務した後、6年間、地方都市に1人で赴任した。入社時は貯金ゼロだったが、地方勤務の間に毎年50万円ずつくらい貯蓄して、東京に戻ってきた1998年時点で300万円ほど貯金があったという。

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