医師が警鐘! 近年では「認知症」との関連も注目される【悪玉菌】が引き起こす深刻な"7つの症状"
この原因のひとつに、腸内細菌のアンバランスがあるということがわかってきています。この症状の方の腸内細菌にはビフィズス菌が少なく、また、腸球菌という常在菌や、腸内細菌とは別の、カビの一種のカンジダ菌が増えているという研究結果があります。
腸内細菌のバランスが悪くぜん動運動もあまりスムーズでなければ、セロトニンの産生、分泌も減っていきますね。そうなると、イライラする、だるい、やる気が出ないなどの抑うつ状態になりやすく、最終的にうつ症状につながる可能性も高いのです。
悪玉菌の毒素が引き起こす「大腸がん」
過度のストレスや緊張によって、自律神経のバランスが乱れ、慢性的にお腹の調子が悪くなる症状です。下痢が続いたり、便秘と下痢を繰り返したりと症状はさまざまで、腹痛やお腹のハリを伴う場合も多くあります。
原因がはっきりわからないケースも多く治療が難しいのですが、最近ではこの症状も、腸内フローラのアンバランスによって短鎖脂肪酸が減少することと関連性があるとされています。
腸からのセロトニン生成が低下した結果、脳への信号伝達に異常が生じ、ストレスが増してお腹の調子が悪くなるというデータが出ています。
大腸の粘膜が炎症を起こし、潰瘍ができたりただれたりする症状です。その結果、下痢や血便が生じたりします。
なぜ潰瘍性大腸炎になるのかはまだはっきりしていない部分もありますが、近年では、ある特定の腸内細菌の減少が引き金となって、正常な免疫システムが機能しなくなるため、と考えられています。
よくこの症状はストレスで起きると言われます。ストレスは自律神経のバランスを乱し、それが腸に影響を及ぼします。最終的にぜん動運動も正常でなくなり、腸内細菌のバランスが崩れることにつながります。それが潰瘍性大腸炎を招いている場合もあると考えられます。
悪玉菌は、腐敗ガスだけでなく毒素も産生します。この毒素が、大腸の粘膜に直接悪さをして、炎症を起こします。これが繰り返され、慢性炎症になると、大腸がんの原因になると言われています。
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