貝原益軒の『養生訓』には、年代とともに性行為の回数を減らしていき、60代以降は「接して漏らさず(異性に接するのは良いが射精はしない)」という記載があります。
腎の低下をチェック
腎の働きが衰えると、老化現象が表れます。
具体的には、耳や骨、歯、髪、膀胱、尿道は腎の管轄で、年齢を重ねるうちにそれらの働きが悪くなったり、弱くなったりします。耳が弱くなれば難聴・耳鳴りに、骨が弱くなれば骨粗鬆症に、髪なら抜け毛や白髪に。膀胱や尿道なら頻尿や尿漏れ、前立腺肥大なども起こってきます。
もちろん、実年齢に関係なく不摂生をすれば腎は衰えていきます。腎の働きが弱ったり衰えたりすることを、漢方医学では「腎虚(じんきょ)」といいます。
では、実際に腎虚かどうか、チェックしてみましょう。
舌についた白っぽいものを漢方医学で舌苔(ぜったい)と呼びます。舌苔の正体は、細菌や古くなった粘膜で、これがあると、腎にかなり負担がかかっている証拠となります。
クマは、血液が滞った状態を指す瘀血(おけつ)があるとできます。原因の1つが、生殖器やホルモン系のエネルギーの源である腎の衰弱です。また、いつもより顔が黒ずんでいるときは、腎の働きが弱っている可能性が高いです。
腎が栄養不足で衰えていくと、髪にツヤがなくなり白髪が増えます。
腎が弱ると、顔まわりに吹き出ものが出やすくなります。
腎は骨に関係しているので、腎が弱まるとむし歯になりやすくなります。そういうときは、骨折もしやすくなっているので注意が必要です。
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