腎は先天的な要素が大きいため、あとから強くするのは難しく、とにかく悪くならないようにするのが重要です。ロウソクが短くなる前に、できるだけロウソクを短くしないよう、日ごろから養生を心がけたいものです。
では、腎を弱らせるものについて挙げていきます。
腎はとくに冷えに弱いです。冬はもちろんのこと、夏の冷房や冷たい飲食物で内臓を冷やしてしまうと、腎が関係する腰痛や冷え、頻尿、尿漏れなどの症状が出やすくなります。
冷えたままにしておくと腎はさらに弱りますので、まずは温めること。以下のように、日々冷えない工夫をすることが大切です。
足元を冷やさない服装をする
体温より低い食べ物・飲み物は控える
常温の飲みものも少量ずつ口の中で温めてから飲みこむ
足元を冷やさないということでは、冷えの度合いにもよりますが、靴下を履く、室内履きを使うなどです。素足でフローリングの床を歩き回っている方も多いですが、結果的に腎に負担がかかり、膝や腰の痛みが出ることがあります。
「腎」を養う水分の摂り方
水分の不足も過多も腎の大敵です。夏はとくに1度に多くの水を摂りすぎて、腎に負担をかけているケースがよく見られます。
もちろん、水分不足もやはりよくありません。尿の色が薄すぎたり、濃すぎたりしたら適切な水分摂取ができていない、ということになります。いずれも腎に負担をかけますので、過不足なく少量ずつ水分を摂っていきましょう。
漢方医学では、腎は眠っている間に養われると考えます。そのため、睡眠不足が続くと、腎がだんだん弱っていきます。
世界的にも日本人は特に睡眠時間が少ないといわれていますが、必要十分な睡眠時間(個人差はありますが、7時間程度)を確保したいものです。
腎は精(精力)を作るところでもありますが、過度の性生活は腎精(じんせい)を消耗させます。
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