生成AI導入で効率化しているのに"儲からない"のはなぜ? 意外と多い「自己満足の落とし穴」3つのパターン。「重要なのはAIそのものではない」
コストを削減するには、経費に着目する必要がある。しかし、すでに存在するものの削減は難しい。
・人件費
・設備費
・システム維持費
ただし、これらを新たに追加するときには、意識して抑制できるかもしれない。
「10人採用するのを、7人にしよう」
「この設備を導入するのを控えよう」
「このシステムの更新はやめよう」
こういった具合に、である。
新たに発生しそうなコストを減らすことで、利益アップにつながる可能性がある。いずれにしても、かなり意識して執り行うべきだ。
一方、売り上げアップするためには、削減した「時間」「労力」を売り上げに関わる活動に再投資していく必要がある。
・顧客接触の回数アップ
・キーパーソンとの接触数アップ
・提案力アップのための取り組み
・マーケティング活動の拡充
AIを活用することで、これらの活動の量と質が自動的に増えるわけではない。だから意識して取り組む必要がある。
組織の「活性化」という言い訳
「でも、AI導入で組織は活性化しました」
こう反論する経営者もいる。確かに勉強会は盛り上がり、社員のモチベーションは上がったかもしれない。
しかし、それが目的なら最初からそう言うべきだ。「売り上げは上がらないが、組織活性化のためにAIを導入する」と。
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