《教育移住で英語はうまくなる?》「ゼロから始めて2年半、子どもたちは…」現地からの報告

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小学2年生の子どもの小テスト
小学2年生の子どもの小テスト。毎週単語テストがあり、少しずつ語彙を増やしていく(写真:筆者撮影)

一方で、日本のインター校に通うなどし、すでに英語の下地がある状態で渡航してきたお子さんは比較的スムーズに馴染んでいる印象があります。

英語力がゼロの学生を受け入れていないインター校もありますので、インター校選びの際の選択肢が増えるのもメリットだと感じます。

先に英語をある程度学んでから来るか、あるいは来てから学ぶか。

お子さんの個性やご家庭の事情もありますので一概には言えませんが、タイミングは違えど、子どもたちが相応の努力をしなくてはならないのは確かです。

ここを親としてどれだけサポートできるか。ほかの日本人のご家族とも度々情報交換をしています。

② どのような環境に身を置くか

あるインター校のスタッフと話していたときのことです。

その学校は日本からも生徒を多く受け入れている規模の大きな学校です。

私が日本人であると知ると、彼女は少し躊躇しながらも「日本人の親御さんはセンシティブな方が多い印象があります」と切り出しました。

日本人が多いインター校では英語力は伸びない?

彼女によると、比較的日本人が多いこの学校では「子どもの英語力が伸びないのは日本人が多いせい」と、入学して早々、数カ月で転校を決めてしまう親御さんもいるそうです。

生徒数全体に占める日本人学生の割合は10%程度、かつ、授業中は日本語のみならず英語以外の言語を禁止しているのに、と。

「目の前の状況に振り回されすぎずに、お子さんの成長をもう少し長いスパンで見守ってほしい」と、彼女は付け加えました。

マレーシア教育移住が注目され、我が家が移住したときよりも、日本人のご家族にお会いする機会が格段に増えました。子どもたちの学校でも入れ替わりはありますが、毎学期日本人の生徒が転入してくる印象です。

その結果、クラスに日本人が増え、日本人同士で固まってしまうことがあります。先の学校での話のように、そのような状況を避けるため、あえて日本人がいない学校を選び、転校するご家庭もあります。

次ページ転校した結果、学校に馴染めず……
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