平気で「ケーキ」を買う人が知らない超残念な真実 「そんな"裏側"が…」日本人の盲点!驚きの実態

✎ 1〜 ✎ 44 ✎ 45 ✎ 46 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
いちごのショートケーキ
日本人が知らない「あまりに残念なケーキの裏側」は?(写真:kouta/PIXTA)※写真はイメージです
70万部の大ベストセラー『食品の裏側』の著者、安部司氏が開発したレシピ集『世界一美味しい「プロの手抜き和食」安部ごはん ベスト102レシピ』が9刷7万部を突破するベストセラーになり、話題を呼んでいる。
『食品の裏側』発売後、全国の読者から受けた「何を食べればいいのか?」という質問に対する答えとして、安部氏が自ら15年かけて開発した膨大なレシピノートの中から、「簡単に時短に作れるレシピ」を厳選した1冊だ。
いまなお食品添加物の現状や食生活の危機をメディア等で訴え続けている安部氏が「平気で『ケーキ』を買う人が知らない超残念な真実」について語る。

「市販のケーキ」は添加物なしではできない?

私は長らく食品専門商社で添加物を扱っていました。そこで年末に突出して売れる添加物がありました。それは「乳化剤」です。

『世界一美味しい「プロの手抜き和食」安部ごはん ベスト102レシピ』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

「乳化剤」というのは油と水のような「本来混ざりあわないもの」を混ぜ合わせて均一にするもので、食感をなめらかにしたりするなど「さまざまな働き」があります。

では、なぜ年末に「乳化剤」が暗躍するのでしょうか。

それはひとえに「ケーキ」です。クリスマスはもちろん、最近ではお正月のお祝いにケーキを食べる人も増えています。

この市販のケーキに「乳化剤」が大量に使われるのです。

「乳化剤」は「クリーム」にも「スポンジ」にも「チョコレート」にも「バタークリーム」にも使われる「マルチで便利な添加物」なのです。「乳化剤なしでは市販のケーキはつくれない」と言っても過言ではありません。

もちろん、「乳化剤」だけではありません。市販のケーキには「大量の添加物」が使われていることが少なくありません。

今回は、この「乳化剤」を含め、「市販のケーキ」について考えてみたいと思います。

なお、ここで述べている「市販のケーキ」とは「大手メーカーの販売する大量生産品」を指していて、「街のケーキ屋さんが1つ1つ丁寧に手づくりしているもの」はこの限りではないことを最初にお断りしておきます。

次ページ「クリームもどき」とは?
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事