「今日からお前が母親だ」突然、親の介護・家事を背負った18歳。元日テレアナウンサー町亞聖さんが語るヤングケアラーの「問題」<前編>

くも膜下出血で車いす生活になった母親と町さん。箱根にて(写真:町さん提供)
勉強や部活に時間を費やしたり、友たちと楽しい時間を過ごしたり……。10代の貴重な時間を親の介護や家事に奪われてしまう。そんな「ヤングケアラー」は中高生の17人に1人、つまり1クラスで1~2人にのぼる(*1)という。
元日本テレビのアナウンサーの町亞聖さん(53歳)も、学生時代から15年間、車いすで生活する母親の介護と家事を続けていたヤングケアラーの1人だ。現在はフリーアナウンサーとして、当時の経験や視点を番組や講演などで発信している。
きっかけは母親の病気だった
こども家庭庁によると、ヤングケアラーとは「家族の介護、その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者」のことをいう。町さんのヤングケアラーとしての日々は高校3年生の冬、大学受験の直前に始まった。きっかけは母親の病気だった。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ビジネスの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら