「タイパは最悪だが満足度は高い」。トランジットでホテル2泊付き、食事にお土産に「大盤振る舞い」だった中華系航空会社ビジネスクラス

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ウルムチ―鄭州の機内食
ウルムチートビリシ間のフライトで出された機内食(写真:筆者撮影)
ウルムチ=鄭州、食後のデザート
食後のデザート(写真:筆者撮影)

3日目の機内食もなかなかボリューミーだった。さっきお弁当を食べさせられたので、おなかは"はちきれんばかり"だ。

この日のCAは、「浦上女士」と名前を60回くらい呼んでくれた1日目のCA、わんこそばのごとくナッツとお茶を足してくれた2日目のCAに比べると普通だった。

いや、普通でいいんだ。いつの間にか筆者の基準がバグっている。

タイパは最悪だが満足度高い

出発から3日半、ようやくトビリシ空港に着いた。直行便なら13時間で行けるところを5時間のフライト、23時間のトランジット、4時間のフライト、23時間のトランジット、5時間のフライトとタイパは最悪かもしれない。

けれどホテル2泊、空港からホテルの送迎、航空会社のラウンジ2回利用、お腹がすく暇もないくらいの食事攻め。多少のアクシデントはあったものの基本的には至れり尽くせりで、乗り継ぎ2回はまったく苦にならなかった。

鄭州はホテルの周りをちょっと歩いただけだが、ウルムチは中心部に出て観光もできた。3回のフライトそれぞれに質のいいスリッパが準備されていて持ち帰らせてもらったのも嬉しかった。

これからの長旅、スリッパがない宿が多いだろうからなんぼあってもいい。これで13万円台なら大満足だ。

余談だが、ジョージアのホステルで、同じように南方航空を乗り継いでやってきた日本人女性と出会った。彼女はエコノミーに搭乗し広州で乗り継いだそうだが、日本人との相部屋だったという(追加料金を払えば一人部屋にもできる)。

広州のトランジットホテルは事前にネットで予約できるし、利用者が非常に多いので、空港からホテルにバスで送迎してくれるとのことだった。

南方航空のホテル無料サービスは日本で大々的に宣伝しているわけではないので、知らないと気づかない可能性が高い。日本語サイトでは6月30日までとされているが、最近になって年末まで継続すると公表された。そのうち日本語サイトも更新されるだろう。

そして中国国際航空も同様のサービスをやっている。こちらは12月1日までのようだ。筆者は中国語でやり取りしたが、簡単な英語ができれば使いこなせるだろう。

【写真】鄭州からジョージアまで、激安中華系キャリアでの珍道中(19枚)
浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)

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うらがみ さなえ / Sanae Uragami

福岡市出身、早稲田大学政治経済学部卒。西日本新聞社を経て、中国・大連に国費博士留学および少数民族向けの大学で教員。現在は経済分野を中心に執筆編集、海外企業の日本進出における情報発信の助言を手掛ける。近著に『崖っぷち母子 仕事と子育てに詰んで中国へ飛ぶ』(大和書房)『新型コロナVS中国14億人』(小学館新書)。
X: https://twitter.com/sanadi37
公式サイト: https://uragami-sanae.jimdosite.com/

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