「学歴・スキル・印象」の重視が引き起こす"採用のミスマッチ"をどう防ぐか…令和の学生から《選ばれる会社》に必要な、たった1つの条件
このまま手探りで試行錯誤を続けていていいのだろうか、と不安を感じられる方もいらっしゃるでしょう。しかしながら、採用に関する悩みの原因は、じつはとてもシンプルです。採用活動で"見ているもの"がズレているから――これに尽きます。
採用活動における「見ている視点のズレ」
採用活動で"見ているもの"がズレている――。これはどういうことなのでしょうか。
採用活動とは、極端にいえば「人を見る」仕事です。そして、その"見え方"は、自分がどんな基準・視点で見ているかによって、大きく変わります。たとえば、
・学歴やスキル、受け答えの丁寧さ
・グループワークでの積極性やリーダーシップ
・第一印象や、受け答えの安心感
こうした視点で選考を進めていると、どうしても「優秀そう」「感じがよい」といった"見えやすい要素"ばかりに注目してしまいがちです。しかし本当に必要なのは、その人が、自社の働き方のスタイルと"合っているか"という視点です。
ここでいう"スタイル"とは、簡単にいうと「価値観」といい換えることができます。もう少し踏み込んだいい方をすると、「価値観をどのように体現するか?」ということ。つまり、「何を大切にしているか」だけではなく、「それをどう実現しようとするか」までを含んだ、その人の"働き方のベース"です。
この"スタイル"を見極めるには、企業側の視点転換も必要です。無意識のうちに「学歴・スキル・印象」といったスペック中心の視点で見てしまっている限り、本質的なマッチングにはなかなかたどり着けません。
この"視点の違い"は、じつは「誰を選ぶか」だけでなく、「何を伝えるか」にも影響します。たとえば、スペックを重視する見方をしていると、会社説明会では「成長できます」「自社にはこんな技術力があります」といった言葉が並びます。
しかし、価値観やスタイルの合致を重視していれば、「弊社では"こういう判断"や"こういう動き方"を大切にしています」と、"働き方の中身"を具体的に伝えるようになるはずです。つまり、「何を見ているか」が、「何をどう伝えるか」にも直結しているということです。
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