大切なのは「どこでも評価される可能性」を上げること…【何歳からでも】転職の機会が広がる"3つの条件"とは

30代以降の転職では「再現性のある経験」が重視されるという(写真:PanKR/PIXTA)
「今のところで頑張っていれば、キャリアはうまくいくのか?」と問われれば、その答えは究極的には「Yes」である――。自身もリクルートを皮切りに生命保険会社、不動産会社へと転職を経験してきた人材研究所所長の曽和利光氏は、こう言い切ります。
そんな曽和氏がこれまでの経験から導き出した、転職のチャンスを得るための「3つの条件」を、同氏の著書『このままで大丈夫? 「どこに行っても通用する人」になるために今できること』から一部を抜粋・編集する形で解説します。
この場で頑張っていたら「手遅れ」になる?
「転職は20代じゃないと厳しいのでは?」「第二新卒のほうがキャリアチェンジしやすいのでは?」「転職の上限って35歳じゃないの?」そんな不安を抱える人もいらっしゃることでしょう。しかし、時代は変わり、そんなことはありません。
たとえば、メーカーの品質管理をしていたある男性は、自分の仕事が「地味で市場価値がない」と感じていましたが、転職活動をしてみると、細かいミスを防ぐ管理能力や製造現場との円滑なコミュニケーション力がIT企業のシステム運用管理職で求められ、結果としてキャリアチェンジに成功しました。
また、百貨店の接客担当だったある女性は「特別な資格もなく、転職は難しい」と思っていましたが、ハイブランド商品の知識と顧客対応力が評価され、ECサイト運営会社のカスタマーサポート職で採用されました。
企業は一般的なスキルだけを求めるわけではなく、特定の環境で培われたスキルが転職先で大きな強みとなることもあります。
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