富士フイルム「レトロ風カメラ」の意外な魅力 レトロなデザインと癖のある操作性

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2015年6月に発売された、富士フイルムのミラーレス一眼カメラ「X-T10」
当連載は、スマートライフを実現するためのガジェットを紹介するコーナー。ここで紹介する商品は、筆者が実際に使用した(している)ガジェットの中から、「いいもの」だけを厳選している。当該企業から広告費などはもらっていない、中立なレビュー記事である。

 

今回のスマートレビューは、富士フイルムのミラーレス一眼カメラ、X-T10がテーマだ。入手場所は、ロサンゼルスで行われたアドビシステムズのイベント「Adobe Max 15」。この場で、富士フイルムは、2015年6月にリリースされたカメラを、6000人を超える参加者全員に配ったのだ。

ちょうど今年は画像編集アプリケーション、Adobe Photoshopの25周年。最新のPhotoshopは3Dモデルにまで対応しているが、基本的な画像編集であれば、筆者の古い2012年モデルのMacBook Proでも軽快に動く。

しかも、そのワークフローはiPhone、iPadへと拡がっている。モバイルとデスクトップをクラウドで結ぶ、アドビシステムズの最新のクリエーティブ体験を試すうえで、写真は絶好のテーマであり、その入力手段を配ったのは非常に納得感が強かった。

光学メーカーが送り出す優秀な弟分

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富士フイルムは2012年にX-Pro1を発売し、Xシリーズを進化させてきた。既に交換レンズも充実しており、しかも一つひとつにこだわりが感じられる、魅力的なプラットフォームといえる。今回使用したのは、ブラックボディのX-T10だ。

1年前に登場し、現在もファームウェアのアップデートで進化を続けるX-T1の廉価モデルという位置づけだ。防塵防滴機能がない点、連写機能が劣っている点、そして電子ビューファインダーがX-T1に劣る点、そして光軸上に三脚穴がないなどの制約がある。本格的な撮影には、コストを足してもX-T1を選んだ方がよい。

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