多くの経済学者が「年間30兆円の赤字国債発行ならばまったく問題ない」と語るなか(正確な数字は経済の専門家によって諸説あり)、森永さんは「年間100兆円でも大丈夫」だと思っているのだそうだ。
コロナが広がった2020年度には、年間約80兆円の「コロナ予算」をしてもびくともしなかったというのが、その根拠である。
ベーシックインカムは実現可能か?
そして、これだけの資金的な余裕があれば、消費税は全廃しても、全国民1人あたり5万〜6万円のベーシックインカムは出せると断言する。
ベーシックインカムは、これまでに世界各国で実験されてきました。
その経済実験の結果は、
「ベーシックインカムを導入しても、労働意欲は衰えない」。
むしろ安定収入ができて「ブルシット・ジョブを辞められる」方向になるから、多くの人が幸せになるはずです。
くだらない仕事を辞めて、多くのメリットがある「トカイナカ生活」に飛び込めるし、飛び込むべきです。(95ページより)
とはいっても現実問題として、都心から1.5時間から2時間の中山間地域などの「トカイナカ」に住むとなれば仕事の問題が不安材料になる。
事実、そうしたエリアでは「仕事がないのではないか」という議論はすでに存在していた。
気になるのは、コロナ禍以降の社会の流れである。
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