森永卓郎さん(享年67)の最終結論「"私たち日本人の生活"をグローバル資本主義から脱却させる唯一の方法」

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すでに住宅ローンを抱えているとか、親の介護の問題があるなど、「トカイナカ生活」を実現するのは現実的に困難だという方も少なくないだろう。

本書の共著者である神山典士さんのように「トカイナカ」に家を借り、2拠点生活をしてみたいと夢見てはいるものの、「まずは目先の細々とした問題を解決しなければならないから」と二の足を踏んでいる方がいらっしゃったとしても不思議ではない。

「いまからできる小さなこと」もある

私もそちら側の人間だが、本書を読んで気持ちに多少の変化が生じたのも事実だ。“いま”実現することは難しいとしても、それは「不可能」とは意味が異なるということである。

まずはこれまで当たり前だと思ってきたさまざまな常識(たとえば「トカイナカ生活なんか到底無理」というような)を疑い、「いま、ここからなにができるのか」をイメージしてみる。

そこからスタートしてみるべきで、おそらくはそうした「小さな課題」を自分に課すことが大切なのだ。

*本記事の前編:森永卓郎さん(享年67)が最期に記した「資本主義が行き詰まる4つの理由」

印南 敦史 作家、書評家

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いんなみ あつし / Atsushi Innami

1962年生まれ。東京都出身。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始。「ライフハッカー・ジャパン」「ニューズウィーク日本版」「サライ.jp」「文春オンライン」などで連載を持つほか、「Pen」など紙媒体にも寄稿。『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(PHP文庫)、『いま自分に必要なビジネススキルが1テーマ3冊で身につく本』(日本実業出版社)『「書くのが苦手」な人のための文章術』(PHP研究所)、『先延ばしをなくす朝の習慣』(秀和システム)など著作多数。最新刊は『抗う練習』(フォレスト出版)。

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