中庭側のホーリィ棟を眺める。共用廊下はすべての階になく、一部のみにある。
それは、ホーリィ棟はメゾネットタイプがほとんどで、3層のタイプもあるからだ。住棟のてっぺんには小さな三角屋根があり、横にはテラスが見える。

ホーリィ棟。ほかの住棟に比べて複雑な構造に見える(写真:筆者撮影)
高橋棟の隣のS-3棟は、建築家のエリザベス・ディラーさんが設計した。RC造8階で、こちらも107戸だ。
鱗を重ねたような形状の建物も
鱗を1枚ずつ重ねた、蛇腹のようなデザインで、住棟は斜めに傾いて立っている。

建築家のエリザベス・ディラーさんが設計した住棟(写真:筆者撮影)
資料を見ると、各住戸のユニットは1.4mずつセットバックしながら垂直方向に200mmずつ上がっているとあった。つまり共用廊下はフラットではなく、ゆるやかに傾斜しているということだ。

傾斜したフロアに住戸が配置されている(写真:筆者撮影)
中庭側へ回ると、ディラー棟の迫力に驚いた、住棟はゆるく弧を描き、バルコニーがリズミカルに並んで、迫ってくるような勢いで立っている。

ゆるやかなカーブを描くように立つディラー棟(写真:筆者撮影)
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