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岐阜にある「巨大な県営団地」4棟の"圧巻の美" 《4人の女性建築家が設計》 それぞれの棟で、がらりと異なる魅力に迫る

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ちなみに、壁面には波形ガラスが使われている。波形ガラスの室内側に着色された素材が取り付けられ、外から眺めたときに色の美しさを感じた。実際に共用廊下を歩いたときには、気持ちも華やいだ。

手すり側には間隔を開けてパンチングメタルのスクリーンが設置されている。眺めを遮りすぎず、でも包まれているような安心感があり、高所の怖さはあまりない。

壁面は波のように曲線を描き軽やかな印象(写真:筆者撮影)

中庭に入って南側から眺めると、住棟の印象はまた変わる。ガラスの窓が目立つ住戸の間口部を大きく取ったデザインで、飛び出ている波状のコンクリート板はベランダだ。

高橋棟の南側は波状のコンクリート板が整然と並ぶ(写真:筆者撮影)

柵が目立たないせいか、波状の板が浮いているようにも見える。洗濯物を干したり植物の世話をしたり、ベランダから中庭にいる人に声をかける光景も見られた。

海外の建築家も参加した住棟計画

むきだしのコンクリートとブルーの差し色が目をひくS-2棟は、建築家のクリスティン・ホーリィさんが設計した。RC造10階、107戸の住戸がある。

建築家のクリスティン・ホーリィさんが設計した住棟を外から見る(写真:筆者撮影)

周辺の道を歩くと、住棟のユニークな形が見える。印象的なのは、直線の一部が外へ向かってぐにゃりとカーブを描いた部分だ。

ベランダなどの凸凹や複雑な構造、色の配置などが相まって、離れた場所から眺めると、レゴブロックで作った建物にも見えてくる。ベランダの形が違ったり窓の下にブルーの柵があったり、小さな発見も多い。

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