岐阜にある「巨大な県営団地」4棟の"圧巻の美" 《4人の女性建築家が設計》 それぞれの棟で、がらりと異なる魅力に迫る

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ハイタウン北方は公営住宅のため、家賃は所得に応じて変わる。令和6年度の公表資料によると、月額家賃の目安は1万4000円〜5万6000円だ。

ちなみに建て替えの全体事業費はトータルで約100億円という。

竣工時、ハイタウン北方を実際に見た人はどのように感じたのか。住宅課課長の堀井隆司さんは、当時別の部署に配属されていたが、竣工間もない住棟を見学したという。

「できたばかりの頃、入居が始まる前に見学しました。外観を眺め、まず外階段にインパクトがあると思い見まわしました。そして部屋に入り、住宅の概念を覆すプランに驚きました。当時の担当部署は『どう住むといいのか、住まい方を提案している』と説明していました」(堀井さん)

宮崎さんは当時まだ学生。「建築雑誌にいっぱい出ていて、地元にすごい団地ができたというインパクトは大きかったです」(宮崎さん)

斬新な部屋の間取り

4つの住棟を眺めると、先進的で新しい試みがあったことが伝わってくる。では、内部にはどのような空間が作られたのか。

後編では、住宅の概念を覆すプランを肌で感じようと、住戸の内部に足を踏み入れる。

岐阜 ハイタウン北方
妹島棟の住戸専用のテラス(写真:筆者撮影)
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【後編を読む】 岐阜の「巨大な県営団地」個性豊かな"部屋の内部"

 

【42枚の写真を見る】これが県営団地?巨大な県営団地の個性豊かな4棟と、気になる部屋の内部
鈴木 ゆう子 ライター

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すずき ゆうこ / Yuko Suzuki

総合雑誌編集部、住宅誌編集部などを経て、フリーランスとして活動。趣味実用、住宅、インタビューなどを手掛けている。「東洋経済オンラインアワード2024」クリエイティブ賞受賞。

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