「どう見ても50代後半…」婚活現場で"若く見られる"と自己アピールする人の「見た目」問題。実は年相応か上に見えるという"残酷な現実"も

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食事や美術館、ちょっとしたドライブなど、4回ほどデートを重ねていたのだが、5回目のデートを目前にして、けんじから突然「交際終了」の連絡が来た。

交際終了の理由は、こうだった。

「りえこさんはとても素敵な人です。でも、やっぱり子どもはあきらめきれない。自分は、50代なのでプロフィールだと年齢で切られてしまうけれど、婚活パーティーに行って実際に出会えば、30代の女性ともマッチングするのではないかと思うんです。僕はいつも40代前半とか、若く見られますから」

その後、けんじは婚活パーティーに積極的に参加するようになったのだが、30代とマッチングすることはなかった。

まだまだ苦戦の道は続くのかと思っていたら、最近では、若い女性のほかにも、年齢の近い女性にもお見合いを申し込むようになった。年齢の近い女性とはマッチングする確率も高く、交際にも進んでいる。

子どもはあきらめ、歳近婚にシフトする覚悟ができたのなら、成婚する日も近いだろう。

若く見られたいという心理

婚活において、“若さ”はとても重要視される要因だ。知識や経験は、年齢とともに積み重なっていく財産だ。貯蓄もまた毎月少しずつでも積み立てていけば、着実増えていくプラスの財産。

一方で、「年齢」だけは抗えず、歳を重ねれば重ねるほど“老い”に近づいていく。老いに近づけは婚活では不利になるという、ある意味逆行する性質を持つ、負の財産だ。

婚活市場でよく言われる言葉がある。

「今日のあなたが、人生の中で一番若い」

だからこそ、悩んでいる暇はない、結婚をしたいなら1秒でも早く婚活を始めようという意味で使われている言葉だ。

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特にメディアや広告を通じて、“若さ”は、美しさや健康や活力につながるポジティブな価値に結びつけられがちだ。そのため、「若く見えますね」と言われることは、間接的に「魅力的ですね」「生き生きしていますね」とほめられているように感じる人も多い。

ただ、婚活市場においては、自分の年齢を冷静に認識し、客観視してお相手選びをすることが大切。それが、婚活の成功、成婚へとつながるのだ。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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