「どう見ても50代後半…」婚活現場で"若く見られる"と自己アピールする人の「見た目」問題。実は年相応か上に見えるという"残酷な現実"も

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近年はシニア世代の婚活も盛んだ。当相談室にも、70歳の男性会員が在籍しており、定期的にお見合いを重ねているのだが、その彼が、ある60代の女性とお見合いを終えたあとに、こう言ってきたことがあった。

「今日お見合いした女性なんですが、写真とはまったくの別人でした。いや、どんなに修整しても、あそこまで若くはならないでしょう。おそらく20年くらい前の写真を使っているんじゃないかと思います」

たしかに、どんな写真を婚活プロフィールに使用するのかは、個人の自由。ただ、あまりにも現在とかけ離れているものを掲載していると、かえって信頼を損ねてしまうことにつながる。

とはいえ、結婚相談所での婚活において、最初のお見合いが成立するかどうかは、プロフィール写真の印象が大きく影響するので、実物よりも盛った写真を使うのは、暗黙の了解事項だ。

ただ、どれだけ若々しい写真を載せても、実年齢はごまかせない。

結婚相談所では、提出書類によって正確な年齢が確認されるため、プロフィール上では絶対に実年齢を記載しなければならない。

そのため、多くの中高年婚活者が「私は実年齢よりも若く見られる」と、自己PR文章や相談室からの推薦文に入れることによって、相手の“年齢に対する抵抗感”を和らげたい。そんな心理が働くのだろう。

40代前半とか、若く見られます

また、こんな事例もある。

けんじ(53歳、仮名)は大手メーカーの営業職のエースで、年収は1000万円ほど。5年前に離婚をしたのだが、子どもはいなかったため、「やはり最後のチャンスに子どもがほしい」と思うようになり、再婚を決意した。

しかし、婚活サイトに登録してみると申し込みをくれるのは、40代後半から50代の女性ばかり。自分では30代の女性にお申し込みをするものの、マッチングには至らなかった。

そんななか、りえこ(45歳・仮名)からお申し込みがあった。りえこは国家資格を持つ専門職の知的美人。料理が趣味で、プロフィールには「休日は手作りのパンを焼いています」と書かれていた。

「自分の理想よりは少し年齢が上だけど、雰囲気がよさそうな人だから会ってみようかな」

そしてお見合いをしてみると、りえこは写真通りの美人で、知的なところを鼻にかけていない気さくな性格だった。会話もテンポよく盛り上がり、2人はお見合い後、“仮交際”に進んだ。

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