急拡大を支える人材戦略とDX
神座が描く700店舗構想の最大のボトルネックは「人材確保」だ。同社はこの課題に対し、ベトナム人やミャンマー人を中心に、特定技能を持った外国人採用と、高卒採用に注力している。
実際、2024年度の新卒採用人数は80人、2025年度は120人に増加しており、その内27人が高卒だ。
高卒採用が増えた理由は、「2025年度入社から、高卒賃金と大卒賃金を同じ22万円にした」ことが大きい。「学歴よりも能力」という姿勢が、新たな人材プールの開拓につながっているのだ。

他方、人材不足をAIやDXでもサポートしている。
最近導入した3種のAIは、売り上げ予測、シフト予想、毎日の食材発注を担う。特に食材管理AIは、オーダー状況と在庫状況を見て食材を発注する、「職人技」とも言える作業を機械学習することで、大きな効果をもたらした。
「社員が店に不在の日に完全自動で発注し、運送業者から送ってもらう仕組み」が整いつつあるという。

しかしその一方で、「ロボットやAIを接客に使う予定はない」という。「神楽を舞うようにラーメンを作り、それを客が見て、楽しみながらラーメンを待ってもらう」というコンセプトに反するからだ。
といいつつも店頭の会計については、多くの店舗で自動券売機を導入、レシートのQRコードで無人会計できる仕組みが整えられている。
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