「実はベストテン入りナシ」も、『木蘭の涙』など“愛され曲”多数…《スターダスト☆レビュー》が全世代から支持されている理由

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スタレビ
埼玉県出身の4人組ロックバンド「スターダスト☆レビュー」。写真左から、ベース・柿沼清史、ボーカル・根本要、ドラムス・寺田正美、パーカッション・林 “VOH” 紀勝(写真:公式サイトより)

ここ数年のエンタメの在り方の変化はめまぐるしい。音楽は特に視聴の多様化が進み、ヒットを出すのが困難になってきている。クリエイターの価値観を根底から変えるようなAIの発展も著しい。

これから音楽はどう進んでいくのか。こうなればその逆「人間にしか作れない、長く愛される曲」というのがテーマになってくるのだろう。言うは易しだが、ハードルは富士山の如く高い。それはいったいどんな楽曲なのか――。

「木蘭の涙」の“不思議な売れ方”

そんな「数字とエンタメの進化」に揺らがない音楽を考えるとき、真っ先に思い浮かぶバンドが「スターダスト☆レビュー」である。

スターダスト☆レビュー(以下、スタレビ)は1981年デビュー。2026年に45周年を迎える長いキャリアの中で、いわゆるベストテンに入った曲はなく、テレビ出演も多くはない。

しかし、ライブは年を重ねるごとに人気が増す。業界内の評価も高く、小田和正や杉山清貴といったビッグスターが彼らの音を絶賛。上白石萌音をはじめ、若手アーティストの中にもファンを公言している人は多い。

CMやドラマのタイアップも多く、誰もが、どこかで彼らの曲を聴いており、サビを聴けば「はいはい、知ってる。これ好き!」とテンションが上がる、そんな曲がとにかく多いのだ。

言い換えれば、元プロ野球選手で北海道日本ハムファイターズ・新庄剛志監督の、現役時代の名言「記録に残るより記憶に残る選手になりたい」を音楽で実現しているのが彼らなのである。

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