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「未来予想図」の創造が人を絶望の淵から救う がんの悪夢と闘い続けたつんく♂氏の思考法

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  • 小林 浩志 日本アンガーマネジメント協会認定ファシリテーター
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絶望の淵に立たされたとき、アンガーマネジメントの感情コントロールテクニックとしては、藤川球児投手の記事などに書いた、セルフストーリー(別称、未来予想図)が有効でしょう。

これは、理想とする自分像を将来の目標に定め、そこに向かって歩んでいく自分を主人公にしたストーリー(成功物語)を書き出し、書いたことを実践していくというテクニック。病気やケガ、キャリア上の挫折など、私たちが苦境に陥ったとき、ぜひ活用したい思考法です。

つんく♂氏がアンガーマネジメントを学ばれたことがあるかは定かではありませんが、「クリエーターとして新しい世界をつくる自分」を明確にイメージしようと努めていらっしゃる点は、セルフストーリーの手法と相通じるところがあると思います。

「見守られている自分」をイメージする

つんく♂氏以外にも、ここ最近、北斗晶さんや故・川島なお美さんなど、病魔と闘う方の姿が頻繁に報道されていますね。つらいとき、一人では不安になるものですが、一人で闘わなければならないときもあるものです。

そんなときには、アンガーマネジメントで「不安を封じるためのテクニック」として用意されているガーディアンエンジェル(別称、天使のささやき)を活用してみてください。

具体的には、自分が苦しくてイライラしがちなときに、勇気につながるメッセージを送ってくれる「天使のような存在」が自分の背後で見守っていることをイメージするのです。こうすることで、自分を守ってくれる存在を設定でき、孤立感を緩和、イライラを減退させられるだけでなく、第三者的な目線を持つトレーニングにもつながります。

このテクニックを効果的に使うためには、自分のメンターのような存在や、離れて暮らす両親、学生時代の恩師など、具体的な人物をイメージしすると効果的です。「大丈夫、君ならやれるぞ」と、その人たちが勇気づけてくれているぞ……と、プラス思考の「錯覚」をしてみるのです。

つんく♂氏は、現在「食道発声法」という声の出し方のトレーニングを重ね、かすかな音なら出せるようになってきたそうです。食事面でも、当初の流動食やゼリー飲料中心の生活から、今では愛妻弁当を心待ちにするまでになったとのことです。

「歌い続けたい」というつんく♂氏の願いはついえてしまいました。それでも一方で、新しい道を着実に切り開かれています。恐れたり、尻ごみしたりしない精神力をもっていらっしゃるつんく♂さん、思いっきり楽しく、ご家族と幸せに長生きしてください!

アンガーマネジメントに興味を持たれたかたは、拙著『パワハラ防止のためのアンガーマネジメント入門』(東洋経済新報社)をご高覧ください。

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