CEV補助金で実質220万円台~「ヒョンデ・インスター」愛知、東京、神奈川、大阪で好評のワケ

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ピクセルと呼ばれる小さな四角で構成されたテールランプが特徴的(写真:ヒョンデ・モビリティ・ジャパン)
【写真】日産サクラあやうし?高いコスパと使い勝手のヒョンデ「インスター」(21枚)

ヒョンデ・モビリティ・ジャパンが、2025年4月に発売した「インスター」。同社では「都市部にお住まいのお客様からの予約も多く、愛知、東京、神奈川、大阪からのお申し込みが目立ちました」という。

理由は車体外寸。日本の5ナンバー枠に収まるのだ。

インスターは、コンパクトなサイズのBEV(バッテリー駆動のEV)であることが、最大の特徴なのである。

全長は、トヨタ「ライズ」よりも短い約3.8mで、車体の前部にモーターを1基搭載する前輪駆動。ヒョンデ・モビリティ・ジャパンの商品チームの担当者は、「日本の道路環境にぴったりです」という。

ブリスター型フェンダーがちょっとアンバランスな力強さをうまく表現(写真:ヒョンデ・モビリティ・ジャパン)
ブリスター型フェンダーがちょっとアンバランスな力強さをうまく表現(写真:ヒョンデ・モビリティ・ジャパン)

「インスターは、日本の大衆車の代表選手といえた(1979年発表の)4代目トヨタ『カローラ』より全長で短く、全幅は同じです。当時のカローラは日本の道に合うような外寸でしたから、ひいてはインスターも日本にぴったりのサイズなのです」

インスターは、日本やヨーロッパの道路事情によく合う、このところありそうでなかったニッチ(すきま)な商品だ。日本には軽自動車があるし、今も小型車規定(5ナンバー車)がある。

ヨーロッパはコンパクトBEVラッシュ

実はヨーロッパでも、ウルトラコンパクトなモデルの需要は高い。

たとえばルノーが2024年2月に発表した「5 E-TECH」は全長およそ3.9m、同じルノーの「4 E-TECH」は4.1mで、いずれも高評価。シトロエン「アミ」にいたっては、2.4mしかない。

シトロエン「アミ」が2人乗りの超小型BEV(写真:CITROEN)
シトロエン「アミ」が2人乗りの超小型BEV(写真:CITROEN)

フォルクスワーゲンもこの先、約4.0mの「ID.2all」や3.9mの「ID.EVERY1」の発売を計画している、という具合だ。

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