タイヤノイズがやや大きく感じられたが、それ以外、たとえばウインドウまわりやルーフからの風の音は意識されず、床下からのロードノイズもほとんど聞こえてこない。
前席は、左右のシートがくっついたようなベンチシート。リアシートは、前後に160mmのスライドが可能だし、バックレストもリクラインもできる。

ただし、リアシートはやや小ぶりで、大人が長時間乗るにはややきつく、なにより合成皮革のせいで身体がすべりがちだ。
単なる移動手段ではないプラスアルファの機能
コンパクトなだけでなく、インテリアのしつらえのおかげで乗っている全員の一体感が得られるのは、ヒョンデ車の得意とするところ。インスターも例外でない。
「今っぽいな」というか、若々しいユーザーにウケそうなのが、前後席のシートをほぼフルフラットにできるところ。

前席シートのバックレストも可倒式。そこにマットレスを敷けば、「ふたりでキャンプに出かけて車中泊も可能だし、AC電源も使えます」(ヒョンデ・モビリティ・ジャパンの担当者)となる。
エクテリアデザインは、太いピラーと目立つブリスター型フェンダー、それに大きな円形シグネチャーランプなど、どこかラリーマシンのような力強さを強調したもののようだが、全体の印象はキュートといったほうが近い。

インテリアも前記のように、単なる移動の手段でなく、プラスアルファの機能を加味したもので、機能と素材とディテール、すべてがうまく噛み合っている。商品としてのちぐはぐさがない。企画力が高いのだ。
そんなインスター、日本では3つのグレードがラインナップされる。
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