【アメリカで売れ筋、日本未発売モデル試乗記】ホンダ電動化戦略の序章となる新型電動SUV「プロローグ」に乗って感じた期待と不安

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アメリカで販売されているホンダの電動SUV「プロローグ」を試乗
アメリカで販売されているホンダの電動SUV「プロローグ」を試乗(写真:平野 陽)

2023年9月にアメリカで正式発表された、ホンダの新型電動SUV「Prologue(プロローグ)」。GMと共同開発したアメリカで売れ筋ジャンルの中型SUVで、日本ではジャパンモビリティショー2023で一般公開。2040年までにグローバルでEVおよびFCEVの販売比率100%を目指すホンダの、まさに「序章」を思わせるモデルとして注目された。

残念ながらGMと計画していた別の量販価格帯EVの開発は中止となり、テンポよく第2章へ、とはいかなくなってしまったが、プロローグは2024年の下半期にEV SUVの中でテスラ・モデルYに次ぐ販売台数を記録。テスラ以外の選択肢だったら何を選ぶか、という観点では十分に存在感を発揮しているようだ。

【写真】日本未発売のホンダ電動SUV「プロローグ」の内外装(18枚)

プロローグ人気の理由

試乗車は「Elite」という最上級グレード。前後にモーターを搭載するAWDモデルだ
試乗車は「Elite」という最上級グレード。前後にモーターを搭載するAWDモデルだ(写真:平野 陽)

その大きな要因と思われるのが、EVらしい先進感と洗練を感じさせるデザイン。CR-Vやパイロットなど、ほかのSUVにも共通して言えることだが、最近のホンダのSUVは総じてシンプルでありながら没個性に陥らない、絶妙なさじ加減でデザインされている。

ボディサイズはインチから換算して全長4876mm、全幅1988mm、全高1643mm。ホイールベースは3093mmと全長に対して、かなり長い
ボディサイズはインチから換算して全長4876mm、全幅1988mm、全高1643mm。ホイールベースは3093mmと全長に対して、かなり長い(写真:平野 陽)

その中でプロローグの個性を際立たせているのが、独特な縦横比で形作られているフォルムだ。発表時のリリースにも「ロー&ワイドで流麗なシルエット」と表現されていたが、全長4876mm、全幅1988mm、全高1643mm(いずれもインチから換算)のボディは、実車を見ると、たしかに低くて、幅が広い。言い換えると「平べったい」。

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