CEV補助金で実質220万円台~「ヒョンデ・インスター」愛知、東京、神奈川、大阪で好評のワケ

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インスターのベースは、韓国市場で売られている「キャスパー」なるかわいい名前のコンパクトカー。全長3.6m以下、全幅1.6m以下、排気量1.0リッター以下という韓国の軽自動車(キョンチャ)規格で開発されたモデルだ。

「インスター」のベースとなった「キャスパー」のガソリンモデル(写真:Hyundai)

キャスパーのプラットフォームを延長して、バッテリーを収めたのが「キャスパー・エレクトリック」で、インスターは輸出名。日本には、今回のBEVのみの導入となる。

こんなおもしろい話も聞いた。韓国ではクルマにおいて、大きいとか広いという価値観が支配的で、小さいクルマは市場も小さいという。それでも、「海外市場ではニーズがあるのではないか」と、開発をスタートしたとか。

横浜の路地にもぴったり

横浜で実際に乗ってみると、サイズ感はぴったりだった。横浜のイメージは人によってさまざまあるが、港のほうの関内から野毛、桜木町といった古い町の細い通りを走ったとき、インスターの特長を理解した。

東京やその他の町、あるいはもっと自然が多いところでも同様だろう。いってみれば、街に溶け込むような印象なのだ。

前輪を駆動して活発な走りを味わわせてくれる(写真:ヒョンデ・モビリティ・ジャパン)
前輪を駆動して活発な走りを味わわせてくれる(写真:ヒョンデ・モビリティ・ジャパン)

路地を走るのはあまりほめられたことではないけれど、このサイズがありがたいと思う人も少なくないはず。フランスやイタリアやスペインといった街でもしっくりきそうだ。すごく細い道があるから……。

走りも、期待以上。数値的には、最高出力85kWで、最大トルク147Nmとちょっと頼りない印象だけれど、乗ってみれば考えていた以上に活発だった。

アクセルペダルを軽く踏み込むと、スムーズに発進し、そのあとは“ぐんぐん”という感じで加速していく。高速道路で交通の流れをリードすることも可能なぐらいだ。

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