「健康診断で見逃されているかもしれない」血管の隠れたリスク

(写真: teresa/PIXTA)
厚生労働省の発表によると、心疾患と脳血管疾患で毎年30万人以上の方が亡くなっています。多くが血管障害に関連する疾患です。残念ながら血管は、年齢とともに硬くなり、狭くなって詰まりやすくなります。しかし、その進行を遅らせたり、若々しい血管を保つことは可能だと、心臓カテーテル治療をこれまで2500例以上行ってきた医師の梅津拓史氏が著書『血管専門医が教える新事実 科学的根拠で血流をよくする』で語っています。その秘密は、正しい食事と運動の生活習慣。本書の内容を一部抜粋・再構成してお届けします。
「血圧」「血糖値」「コレステロール」で一番大切なのは?
血流に関する数値で、一番注意すべきなのは「血糖値」です。
みなさん、「健診のときの血糖値は、正常だから安心」と思っていませんか?
しかし、ちょっと思い出してみてください。健診では、空腹時に採血しますね。
すると、食後の血糖値に異常がある場合、健診では見逃されてしまう可能性があるのです。
「食後高血糖」とは、空腹時の血糖値が基準となる110㎎/dL(以降単位省略)以下でも、食後2時間後の血糖値が140以上の場合をいいます。食後2時間後の値が200以上になると、糖尿病と診断されます。
この食後高血糖でも、死亡リスクが上がってしまうようなのです。
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