知らないうちに「血液ドロドロ」を引き起こす日本人の体型の正体

(写真:: アオサン/PIXTA)
厚生労働省の発表によると、心疾患と脳血管疾患で毎年30万人以上の方が亡くなっています。多くが血管障害に関連する疾患です。残念ながら血管は、年齢とともに硬くなり、狭くなって詰まりやすくなります。しかし、その進行を遅らせたり、若々しい血管を保つことは可能だと、心臓カテーテル治療をこれまで2500例以上行ってきた医師の梅津拓史氏が著書『血管専門医が教える新事実 科学的根拠で血流をよくする』で語っています。その秘密は、正しい食事と運動の生活習慣。本書の内容を一部抜粋・再構成してお届けします。
血流の良し悪しは「血液」と「血管」どちらが決める?
この記事を読んでいる方は、少なくともご自身の「血流力」に何らかの不安があるのではないでしょうか。「健康診断でよくない数値が出てしまった……」「医者から塩分や糖分を控えるように言われた」「血圧がなかなか下がらない」など。これらの症状を放っておくと、大変なことになる可能性があります。
厚生労働省によると、令和5年の死因順位は、第1位が悪性新生物(がんなど)で38万2492人、第2位が心疾患(高血圧性を除く)で23万1056人、第3位が老衰で18万9912人、第4位が脳血管疾患で10万4518人となっています(「令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況」より)。
実に、第2位と第4位を合わせて30万人以上の方が、血流が原因の病気で亡くなっているのです。
血流力が低下すると、心臓の血管が詰まる「心筋梗塞」や、心臓の血管が狭くなる「狭心症」だけでなく、次のようなさまざまな病気や症状を引き起こします。
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