知らないうちに「血液ドロドロ」を引き起こす日本人の体型の正体
2013年に、日本人の血管内皮細胞の機能、血圧、血糖値、コレステロールなどを調べたデータがあります。結果は、血管内皮細胞の機能が最も低下しているグループで、高血圧の人は25%、糖尿病の人は10%、脂質異常症の人は50%いました。
単純計算すると、血管内皮細胞の機能が低い人のうち、20%以上は、高血圧も糖尿病も脂質異常症もない人ということになります。
どの数値も高くないのに、血管内皮細胞の機能が低い場合、1つ考えられるのは、「メタボリックシンドローム」です。
メタボリックシンドロームは、まず腹囲が男性で85センチ以上、女性で90センチ以上あり、さらに、次のうち2つ以上にあてはまります。
・中性脂肪値が高い、あるいはHDL(善玉)コレステロール値が低い
・血圧が130(上の血圧)/85(下の血圧)mmHg以上
・空腹時の高血糖
この血圧や血糖値の数値は、一般的な高血圧や糖尿病の診断よりも厳しい設定です。
血流力を知る大切な基準
また、メタボリックシンドロームによって血管内皮細胞の機能が低下するだけでなく、内臓脂肪からも、血液ドロドロに関係する物質が分泌されます。
この物質が増えると、線溶系が抑制されて、さらに血液が固まりやすくなります。
内臓脂肪の量が増えるほど、その物質の血液中の濃度は高くなります。これが、メタボリックシンドロームで血液がドロドロになる原因の1つといわれているのです。
ご自身の血流力を知る大切な基準として、メタボリックシンドロームの条件もチェックするようにしてください。
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