知らないうちに「血液ドロドロ」を引き起こす日本人の体型の正体
次に、血液の状態も大事な要素です。血小板が活発になりすぎず、固まりにくい「サラサラ」の状態のほうが、血液は血管の中を滞りなく流れていくことができるからです。
血流力を高めるには、第1に血管、第2に血液の状態を改善する必要があります。そのための秘訣が、血管内皮細胞を良好に保つことなのです。
健康診断の結果が問題ないなら、血液はキレイ?
そもそも、「血液がキレイ」というのは、どういう状態なのでしょうか。
血管が傷ついて出血すると、まず血小板が集まって止血しようとします。ただ、血小板だけでは不安定なため、血液中のタンパク質が働きかけることで、フィブリンという成分が赤血球なども巻き込みながら血栓を作って出血を止めます。この働きを「凝固系」といいます。
ただ、血液は固まったままだと、流れなくなってしまうので、プラスミンという成分が、できた血栓を溶かして、正常の血流に戻します。この働きを「線溶系」といいます。
健康な人は、この凝固系と線溶系のバランスが保たれています。
さまざまな原因で、凝固系が活発になったり、線溶系が低下したりすると、血液が固まりやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞などの病気につながります。
実は、凝固系と線溶系、血小板の働きの調整には、血管内皮細胞が大きく関わっています。
血圧や血糖値、コレステロール値が高くなると、これらの調整に関わる血管内皮細胞の機能が低下して、血液がドロドロになるのです。
では、それらの数値がすべて正常な場合、血液はサラサラなのでしょうか?
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