なお、「アルコールなんてまったく飲まないのに脂肪肝になった」というケースも、糖質の摂りすぎが原因です。
じつは、いまは飲みすぎが原因の「アルコール性の脂肪肝」よりも、糖質の摂りすぎが原因の「非アルコール性の脂肪肝」のほうがずっと患者数が多く、しかもたいへんな勢いで患者数が増えているのです。
ですから、脂肪肝は「アルコールをたくさん飲む人がなるもの」などという話はもう通用しません。もちろん、アルコールの飲みすぎが原因で脂肪肝になる人もいるにはいますが、もはや脂肪肝になる原因の多くが「糖質の摂りすぎ」で占められるようになってきているのです。
頭の中の健康常識をリセットしておこう
いまの時代、「糖質の摂りすぎ」によって脂肪肝の「落とし穴」にハマってしまう危険は誰の身にもあると言っていいでしょう。
現在の日本では、身近な食べ物や飲み物、調味料などに「果糖ブドウ糖液糖」というかたちで多くの糖質が入っていることが多いため、知らず知らずのうちに糖質を摂りすぎてしまう場合も少なくありません。
実際、そんなにぜいたくもせず、そんなに食べすぎもせず、ごく庶民的な普通の食生活をしていただけなのに、いつの間にか糖質過剰になって脂肪肝の診断を下されてしまったという人もかなりの数いらっしゃいます。
つまり、いまは、いつ誰が脂肪肝になってもおかしくない時代なんですね。普段から糖質摂取の多い食生活をしていれば、お酒を飲んでも飲まなくても脂肪肝になるし、やせていても太っていても脂肪肝になる。
おなかが出っ張ったおじさんだけが脂肪肝になるのではなく、スリムな女性でも脂肪肝になるし、ティーンエイジャーの若者でも脂肪肝になるのです。
もちろんみなさんにも脂肪肝の「落とし穴」にハマる危険があります。だから、その危険を避けるためにも、頭の中の健康常識の「脂肪肝の項目」を書き換えてください。
やせた人も、アルコールを飲まない人も、「糖質を摂りすぎていると、いつ自分がなってもおかしくないんだ」といった具合に書き換えることをおすすめします。
そして、頭の中の健康常識のリセットが済んだなら、糖質摂取を控えめにするなどこれまでの食生活を見直して、日々脂肪肝を防ぐようにしていきましょう。
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