「マニアックなのに難しくない」音楽番組が生まれては消えていく中、なぜ異色番組『EIGHT-JAM』は観られ続けているのか?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
EIGHT-JAM
『EIGHT-JAM』の番組MC・SUPER EIGHTと古田新太さん(写真:テレビ朝日提供)

これまでの常識を覆すような異色の音楽番組がある。毎週日曜23時15分からテレビ朝日系で放送されている『EIGHT-JAM』だ。

アーティストが新曲やヒット曲を歌唱するのが一般的な音楽番組だとすれば、『EIGHT-JAM』の番組構成はかなり独特である。

これまでの音楽番組ではあまりクローズアップされてこなかった音楽業界の舞台裏や、テーマに沿った楽曲の深掘り、音楽クリエイターたちのトーク等、さまざまな角度からディープに音楽の魅力を伝える構成だ。

初心者からマニアにまで評価され、2025年5月には放送開始から10周年を迎える。

「最初は音楽界のレジェンドと現役世代のゲストを呼んで番組を進行していましたが、徐々にゲストの人物像や音楽面を掘り下げていくという形になっていきました」

番組のゼネラルプロデューサー兼演出を務める、テレビ朝日の藤城剛さんは「色々と試行錯誤をしてコアな内容になった」と語る。

さまざまな音楽番組が生まれては消えていく昨今。なぜ『EIGHT-JAM』は番組開始から10年を迎えるほどロングランの番組となったのか。

人気アイドルと個性派俳優の異色のタッグ

まず目を引くのが、その進行役となるタレントだ。

番組のホストとして抜擢されたのは、人気アイドルグループ「SUPER EIGHT(当時は関ジャニ∞)」だった。藤城さんは彼らと仕事をするのは初めてだったが、番組を通じてメンバーの音楽に対する真摯な向き合い方に心惹かれたと話す。

次ページSUPER EIGHTにとっての“お目付け役”
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事