「マニアックなのに難しくない」音楽番組が生まれては消えていく中、なぜ異色番組『EIGHT-JAM』は観られ続けているのか?

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そういった真摯な制作姿勢は、視聴者からの多くの共感を呼んだ以外にも、音楽業界からの信頼を勝ち取ることにもつながった。取り上げるアーティストからも歓迎されており、山下達郎さんや宇多田ヒカルさんのような、普段テレビにはほぼ出演しないアーティストが登場するまでになったのだ。

ベースやドラムにもスポットを当てる

「『EIGHT-JAM』はさまざまなジャンルを取り上げていて、偏りがないように気をつけています。あまりメジャーではないジャンルの音楽も『こういう世界もありますよ』と取り上げてみたり、縁の下の力持ちであるベースやドラムにもスポットを当ててみたり。そんなジャンルレスな姿勢が大事なんじゃないかなと思います。

MCのSUPER EIGHTはバンドですから、自分の担当楽器回にはより前のめりになりますし、クラシックからアニソン、AIまで、古田新太さん含め幅広く興味を持ってくれています」

まもなく10周年を迎える『EIGHT-JAM』だが、これからも進む道は明確だ。「音楽を深掘りして、その面白さや凄さを幅広い層に届けること」である。

「この10年間、SUPER EIGHTのメンバー、支配人の古田さん、ゲストの皆さんと必死に取り組んできて、番組の目指す方向性が見えてきました。そこに向かって毎回、試行錯誤してきた結果、少しずつ視聴者の皆さんの信頼を得てきたのかなという気がします。

まだ番組で触れていない音楽の世界があればどんどん取り上げたいですし、人気企画を継続しながらも、新しい企画にはどんどんトライしていきたいと思っています。今はネット配信ソフトが視聴習慣の中心という方も多いですが、地上波は多くの世代が楽しめる番組作りが原点。幅広い年齢層に楽しんでいただけるような“鉱脈”を探していきたいと思います」

唯一無二の存在感を放つ音楽番組『EIGHT-JAM』は、「見応えのある番組にしたい」と願う藤城さんを筆頭とした制作陣、SUPER EIGHTをメインとした演者たちによるセッションが繰り広げられている。その音色に導かれて我々は音楽の新しい世界に触れていくのだ。

ジャスト日本 ライター

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じゃすとにほん / Just Nihon

ライター、プロレス考察家。1980年福岡県出身、和歌山県在住。プロレスからビジネスジャンルまで、幅広く執筆活動を展開。現在アメブロで「ジャスト日本のプロレス考察日誌」を更新中。 著書に「俺達が愛するプロレスラー劇場 Vol.1」(ごきげんビジネス出版)「インディペンデント・ブルース」「プロレス喧嘩マッチ伝説」(いずれも彩図社)ほか多数。

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