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大手法律事務所から国際機関への転身・・・大学院時代の経験を原点に、「現代の奴隷」問題に正面から取り組む

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国連人権高等弁務官事務所 鈴木(田代)夕貴弁護士
鈴木(田代)夕貴(すずき(たしろ)・ゆき)/東京大学法学部・法科大学院卒 。弁護士有資格者。西村あさひ法律事務所を経て、2024年2月から国際連合人権高等弁務官事務所にてアソシエイトエキスパートとして勤務(写真右)。

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決定版「ベスト弁護士2025」。本特集では変革を担う弁護士のトップランナーたちに迫った。
弁護士の資格を生かし、国際機関で働くキャリアを歩む。鈴木(田代)夕貴さんは現在、国際連合人権高等弁務官事務所(OHCHR)ジュネーブ本部でアソシエイトエキスパートとして勤務する。

――OHCHRとはどのような機関ですか。

国連の人権理事会の事務局機能を担う国際機関だ。具体的には世界各地で基本的な人権が保障されているかをモニタリングするため、特別手続きなどいくつかの役割を持っている。

私は、各テーマや国の実態を報告する特別報告者という専門家の下で、アソシエイトエキスパートとして働いている。

担当は人身取引や強制労働といった現代奴隷の分野で、小保方智也先生という日本人の人権専門家の下で、テーマ別報告書のドラフトに必要な実態調査のほか、訪問国への事前調査など幅広い仕事をしている。直近で報告した報告書は、「金融機関が現代奴隷撲滅に果たす役割」だった。

海外のインターンで「ビジネスと人権」分野を志す

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