「マニアックなのに難しくない」音楽番組が生まれては消えていく中、なぜ異色番組『EIGHT-JAM』は観られ続けているのか?
「番組当初、SUPER EIGHTとゲストアーティストがセッションするコーナーがあったのですが、そのリハーサル現場を見ると、音楽へのひたむきさをひしひしと感じました。
当時、すでにSUPER EIGHTはグループ結成から10年以上のキャリアがありました。キャスティングした側とはいえ、我々も彼らのスタイルを学んでいかないと、いい番組は生まれません。だから僕らも彼らもいい番組にするために、お互いに最善策を必死に考えてやっていました」

またライブ&トークハウスの“支配人”として、個性派俳優の古田新太さんをキャスティング。
古田さんは中学校時代からバンドを組むなど、音楽への造詣も深い。何より、「SUPER EIGHTと組ませたら相性がよさそうだな」と感じたからだという。
「古田さんは音楽に限らず、色々なカルチャーへの知見があり、SUPER EIGHTにとってのお目付け役としてお声がけしました。舞台でも新しいものを取り入れていらっしゃるので、最新のカルチャーに対して興味がすごくある方なんです。その人間性が番組にフィットするかなと思いました」
音楽のプロが選ぶランキングがヒット
藤城さん自身は、元々音楽番組の制作経験があったわけではない。実は、長年バラエティー番組を主戦場にしてきたテレビマンである。
大学卒業後の1999年4月にテレビ朝日に入社し、同年7月に人気番組『ロンドンハーツ』(当時は『イナズマ!ロンドンハーツ』)に配属。以来、『アメトーーク!』『虎ノ門』『坂上忍の成長マン!!』『333 トリオさん』に携わってきた。『ロンドンハーツ』に関しては現在もゼネラルプロデューサー兼ディレクターとして関わっている。
これまで音楽番組とは無縁だった藤城さんだったが、思わぬ方向からオファーが届く。
「『ミュージックステーション』を立ち上げた山本たかおさんから、『関ジャニ∞(現・SUPER EIGHT)で音楽バラエティー番組をやるんだけど、演出をやらないか』と声をかけていただいたんです。すぐ『やります!』と参加することになりました」
こうして始まったのが『EIGHT-JAM』(当時は『関ジャム 完全燃SHOW』)だったのだ。
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