今夜復活「夜もヒッパレ」伝説の演出家が語る《往年の歌手にヒットソングを歌わせるだけの番組》があんなにも輝いた納得の理由

伝説の音楽番組『THE夜もヒッパレ』でMCを務めた三宅裕司氏(左)、中山秀征氏(中央)、DJとして番組を盛り上げた赤坂泰彦氏(写真:時事)
5月24日(土)、日本テレビの音楽番組『THE夜もヒッパレ』が一夜限りのスペシャル版として復活する。この番組を立ち上げたのが、『タモリ倶楽部』『ボキャブラ天国』なども企画した伝説の演出家、制作会社ハウフルス代表(現会長)・菅原正豊氏だ。
『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』や『マジカル頭脳パワー』など、日テレ黄金期の番組にも関わった菅原氏が、『夜もヒッパレ』立ち上げの秘話、番組にこめた哲学を、その前身となる番組『夜も一生けんめい』のエピソードとともに語った。
(菅原正豊著『「深夜」の美学 『タモリ倶楽部』『アド街』演出家のモノづくりの流儀』から一部抜粋・再構成。グレーの網掛け部分が構成者・戸部田誠氏の文章、それ以外が菅原氏の語り。外部配信先では網掛け部分が読みにくい場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)
逸見さんとつくり上げた『夜も一生けんめい。』
日本テレビで『SHOW by ショーバイ』や『マジカル頭脳パワー』のヒットによって信頼を得た菅原が、ここから小杉善信プロデューサーと組んで立ち上げた番組が『夜も一生けんめい。』だ。
1990年から1995年まで放送された土曜23時台の30分番組。初代司会者は逸見政孝で、毎回ゲストを招き、トークと音楽ライブで構成された音楽バラエティ番組だった。
この番組をベースに毎年、春と秋と年末に『芸能人ザッツ宴会テイメント』と題された特番も放送。この特番には『夜も一生けんめい。』の出演者に加えて、堺正章が「特別レギュラー」として出演している。
『SHOW by ショーバイ』がヒットして、逸見さんでもう1本つくりたいということになったんです。ちょうどその頃、『今夜は最高!』の後番組が、もうひとつうまく行ってなくて、スポンサーのパイオニアから「なにか新しい音楽番組をやって欲しい」と話があって、逸見さん司会で『夜も一生けんめい。』という音楽バラエティを企画したんです。
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