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「全ての権利が当社にある」「イヤガラセを受けようとも受けて立つ」と発言…八代亜紀さん《ヌード写真付きCD》を“強行発売”した社長の危うさ

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  • 木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
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今回の問題における本質は、単に社長個人によるものではなく、「ビジネスとしても、倫理的にもよくないことであるのは明白なのに、法的にはそうとは限らない」という矛盾。だからこそ私たちにとっても、けっして対岸の火事ではありません。

「今回のような蛮行に対しては、八代亜紀の名誉を守るため、あらゆる方策を講じてまいる用意でおります」と声明を出した、八代亜紀さんの事務所社長(画像:八代ミュージック&ギャラリー公式サイトより)

「安心して死ねない」危うい世の中に

実際に故人の肖像権やプライバシー権だけでなく、名誉毀損罪も“虚偽の事実”でなければ成立しづらいため、「ヌードに限らず写真や動画を公開したさまざまな暴露が横行してしまう」などの怖さを感じさせられます。

つまり私たちは「安心して死ねない」「予防するためには遺書に残しておくしかない」という状態であり、やはり新たな判例や法改正が必要ではないでしょうか。さらに、そのうえで物販や配信の中止だけでなく、フリマサイトでも取り扱わないなどの社会的、企業的な動きも必要でしょう。

今回のコラムは、ただニューセンチュリーレコードの社長を糾弾したいのではなく、難しいことは承知で、「自身の言動や置かれた状況、そして、時代の変化や故人の尊厳を守ることについて、少しでも客観視してもらう機会になれば」という思いを込めて書きました。

「男の意地」を持ち出す人ほど「振り上げた拳の行き場に困る」「孤立化して助けを待っている」という状態になりやすいだけに、手を差し伸べる身近な存在が現れることを願っています。

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