いなば食品「怪文書発表」がマズいこれだけの理由 迅速対応も「出さないほうがマシ」リリースで火に油

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ちゅーるを吸う猫
「ライトツナ」などで知られ、子会社の「CIAO(チャオ)ちゅ〜る」が大人気の「いなば食品」。「ボロ家」報道に反応したプレスリリースは、SNS上で「怪文書」と評された。何がマズかったのか?(写真:ss.pictures.ss/PIXTA/写真はイメージです)

缶詰などで知られる食品メーカー「いなば食品」で、新入社員の大量辞退があったとの「文春砲」が出た。それにとどまらず、企業側の反応がずさんではないか、との指摘がSNS上などで相次いでいる。

筆者はネットメディア編集者として、これまで企業のプレスリリースや、「炎上」を受けての謝罪文を読んできた。その経験からすると、少し眺めただけでも「よく掲載に至ったな」と驚くような内容だった。

以下、複雑になってしまっている経緯を、わかりやすく紹介しながら、解説していこう。

いなば食品の「ボロ家」報道

いなば食品の騒動は、2024年4月10日に「週刊文春 電子版」が報じ、翌日発売の雑誌紙面にも掲載された。

【画像】ボロ家と報じられたいなば食品の「一般職」向け新人社員寮…の様子を見る(3枚)

そこでは「新卒の辞退者が9割に達している」との関係者談が紹介され、実際に入社辞退したという人物が、給与体系の不明瞭さや、静岡市清水区由比にある「社宅」の様子を明かしている。

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