「全ての権利が当社にある」「イヤガラセを受けようとも受けて立つ」と発言…八代亜紀さん《ヌード写真付きCD》を“強行発売”した社長の危うさ
われわれから見たら「さすがにそんなことがまかり通るはずがないだろう」「この社長もビジネスだけでそこまではやらないだろう」と感じるほどのことが、なぜ起きてしまったのか。本質的なところを掘り下げていきます。

感情的すぎる「緊急のお知らせ」
発売後、ニューセンチュリーレコードのホームページにアップされた「緊急のお知らせです」という文章に驚かされました。
現金書留にて送って頂ければ 到着次第 直ぐに発送しますので電話でのお問い合わせはご遠慮頂ければ幸いです。
尚 現金書留の中にメモ用紙でも構いませんので商品の送り先・注文者の名前・電話番号・枚数を奇麗な文字でお書きください。
難しい文字などはルビを振って頂けると助かります。
書留封筒にも丁寧にお願いします。
読めない文字で送られてきた場合 担当者が後回しで処理する場合があり商品到着に支障を来します。
ご協力の程 お願いいたします。
「マスゴミ」「クレーマー」「電話攻撃」というフレーズが、企業のトップとしてふさわしくないことは言うまでもないでしょう。ここまでの報道を見る限り、今回の件は丁寧に報じているマスコミがほとんどであり、ネット上の声も建設的なものが多いように感じます。
レコード会社にかかってくる大量の電話からそう言いたくなる気持ちはわかりますが、公の文書で「マスゴミ」「クレーマー」「電話攻撃」とひとくくりにしてしまうところに、感情のバランスを欠いた心理状態がうかがえます。
さらに「奇麗な文字で」「難しい文字などはルビを振って」「書留封筒にも丁寧に」「読めない文字で送られてきた場合」などのフレーズには、いら立ちだけでなく「自分に合わせろ」という上から目線がにじみ出ていました。
記者会見などで「批判されたときに企業トップの本性が表われる」と言われていますが、今回は上から目線が露呈された感があります。
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