「全ての権利が当社にある」「イヤガラセを受けようとも受けて立つ」と発言…八代亜紀さん《ヌード写真付きCD》を“強行発売”した社長の危うさ

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そもそもこの「緊急のお知らせ」という文章には、八代亜紀さんのCDに関する文言はありません。その上に「ただいま発売中」とも表示されていますが、こちらも何のことなのか記述がなく、組織としてのチェック機能がないのでしょう。

内部事情は不明ではあるものの、「社長の一存で事が進み、問題が発生しても適切な対応が取りづらいのではないか」というガバナンスの危うさを感じさせられました。

ニューセンチュリーレコード
「緊急のお知らせです」と題された実際の文章(画像:ニューセンチュリーレコード公式サイトより)

「人間ではなく商品」という考え方

発売前、ニューセンチュリーレコードの社長は情報番組「サン!シャイン」(フジテレビ系)の取材に、「当然ウチが全部権利を持っているわけだし、誰かに許可を得る必要があるんですか? 僕も“男の意地”として変えないです」などと語っていました。

これは「八代さんの人権や尊厳より“自社の権利”や“自らの意地”を優先させる」という宣言そのもの。今や法令遵守だけでなく公序良俗や倫理観も求められるコンプライアンス軽視に見えてしまいました。

さらに社長は「(八代さんの死後すぐに名前を冠した新事務所を立ち上げたことに憤りを覚えて)言い方は悪いけど(ヌード写真は)“戦争の弾”になったわけですよ。(所属事務所の社長に)揺さぶりをかけて『どういう反応をするだろう』ということまで考えて動きました」ともコメント。

所属事務所の社長に揺さぶりをかけるためにヌード写真を利用したことを堂々と明かしたのです。

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