
増え続ける単身世帯のライフスタイルをリポートする連載「だから、ひとり暮らし」。
今回登場するのは、渋谷区のヴィンテージマンションで暮らす澤麻紀さん。女性のひとり暮らし、かつ持ち家。自分好みにリノベーションを施した部屋に、保護猫2匹とともに暮らしている。
仕事はフルリモートで、50歳を前に運転免許を取得し、愛車も手に入れた。傍からみたら優雅なひとり暮らしだが、彼女は「私はハイスぺでもバリキャリでもなくて、自分なりに”ちゃんと生きてきた”結果が、今の暮らし」なのだという。
ひとり時間を、自分の手で整えてきた彼女の日常を訪ねた。
母を亡くしたことを契機に43歳で家を買う
アンティーク調の家具、観葉植物、2匹の猫のグッズ、編みかけのセーター……。澤さんの部屋は、彼女の愛するもので満たされている。
モノは多いがそれぞれの置き場に彼女なりの秩序があり、隅々まで住人の美意識が行き届いているのを感じる部屋だ。
猫たちが歩き回る足元に差し込む、柔らかい光。湯気の立つコーヒー。庭では季節の草花が静かに芽吹いている。
この部屋で、澤さんはひとり、暮らしている。

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