若いころは、こんなふうにひとりで暮らす未来は想像していなかった。けれど、仕事の選択があり、住まいとの出合いがあり、猫たちとの暮らしが始まった。いろんなことが重なって、この部屋と、このライフスタイルにたどり着いた。
「なりゆきで、こうなったんですよね。でも、結果として、この生活を楽しんでいます」
30代のころ、未来が怖くて怯えていた自分に。あるいは、今、不安を抱えている誰かに。澤さんはこう伝えたいという。
「なりゆきを受け入れるしかないことも、人生にはあります。でも、ちゃんとしていれば、きっと悪いようにはならないんじゃないかと、今の私は思っています」
不確かな日々のなかで、たとえ遠回りをしたとしても、自分の手でつかみ取ったものは簡単に消えたりはしない。だから安心して、日々を慈しんでいけばいい。澤さんの部屋にいると、そう思える。

”好き”に満たされた、澤さんの暮らし





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