ネットとリアルをつなぐGoogleの戦略・担当者に聞く[前編]《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命》
O2O(オンライン・ツー・オフライン)の代表的なサービスと、ネット上でいわれることも多い「Google ローカルショッピング」。
このネットのサービスを利用すれば、消費者は買いたい商品を扱っている近くのリアル店舗、販売価格、在庫を検索できる。
このサービスで提供したい価値は何なのか、「O2O」という新潮流をどうとらえているのか、グーグル株式会社プロダクトマネージャー・鈴木宏輔氏に聞いた。
--2010年10月にスタートした商品検索サービス「Googleショッピング」の検索対象は、EC、オンラインショップのみでした。11年9月に、その「Googleショッピング」の検索対象範囲を、リアル店舗にまで広げました。いわゆる「ローカルショッピング」の誕生です。リアル店舗で販売している商品の価格や在庫も検索できるローカルショッピングの真の狙いは。
ローカルショッピングの本来の目的は、お客さんが、今欲しい商品をどこで買えるか、どこに在庫があるかが検索でわかり、そこに行けば買えるというサービスを提供すること。
よく記事に取り上げられるような、オフラインとオンラインの価格の比較を意図しているのではない。お客さんが価格を比較した結果商品を買うのもいいだろう。しかし、それよりも、今まで検索できなかったことができるようになることで得られる価値のほうが大きい。
近くの店で販売していることがわかり、わざわざオンラインで2~3日待たずにすぐそこに行って買えばよい、という導線をつくりたかった。
ローカルショッピングは、「どこで買うか」をメインにしたサービスだ。