ネットとリアルをつなぐGoogleの戦略・担当者に聞く[前編]《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命》
--今後追加していきたい情報は何でしょう。
価格は1つの要素でしかない。お客さんがどこで買うか判断するのに必要な情報や、リアルのお店の付加価値となる情報はどんどん出していきたい。
たとえばポイント情報。
価格だけの比較だと高く見えるお店がポイントを考慮すると実は安い場合がある。ローカルショッピングでももうすぐポイント情報を表示できるようにする。
ほかにも、商品レビューはすでに出しているので、お店のレビューも出していきたい。食べログのレストランやトラベル系のホテルのレビューは多いが、一般のお店のレビューを提供しているサービスはない。リアルのお店ならではのサービスを伝えられる。
あとは、保証の情報。
家電量販店などではメーカー保証以外にも、店舗の保証がある。ただ、全カテゴリのお店で保証制度があるわけではないので、優先順位は下がる。
--スーパーの割引セールをリアルタイムで反映するなどのサービスはどうでしょう。
できればやりたい。しかし、お店側がタイムリーに情報を提供できるかが課題。たとえば総菜とかはお昼どきはすぐになくなってしまう。Googleとしては、リアルタイムでデータを提供してもらえれば対応できる。
ただ、親子丼を検索して近くのスーパーに在庫があるから買いに行ったらすでになかった、といったことが起こりうる。かなりリアルタイム性が重要になる。おそらくお店側自身がそこまでは在庫を把握しきれないだろう。われわれとしては、データ連携さえできれば対応できる。