ネットとリアルをつなぐGoogleの戦略・担当者に聞く[前編]《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命》
--業界によって利用度の違いは出ましたか。
Googleショッピング自体、家電、アパレルの分野でよく利用されている。DIYの東急ハンズなどのインテリア用品などを扱うカテゴリも人気だ。ローカルショッピングでも同様だ。
--本格的に普及すると価格競争が激しくなるという論調もありますが。
われわれとしては業界にこだわらず提携したいが、どうしても企業側が価格競争にさらされてしまうのではと躊躇してしまう。そういう意味だとコンビニとか書店とか価格に比重が置かれない業界が受け入れやすくなっている。
家電量販店などは価格が比較されてしまうのではないかと思われてしまうので、難しいところがある。しかし家電量販店でもう1社加わる予定。アパレル企業、書店も増える予定だ。ヨドバシカメラのように、オンラインと比較されても大丈夫だと言ってくれる企業もある。
--登録店舗数はどれくらいになるでしょう。
正確な数字はいえない。東急ハンズ、ヨドバシカメラなど全国展開しているとはいえ、店舗数自体はあまり多くはない。コンビニはまだ準備中だ。
--利用者数はどれくらいですか。反響はどうでしょう。
利用者数の測定は難しい。オンラインショッピングのようにクリックして店に行ったことが確実にわかるサービスではなく、ローカルショッピングはどこのお店に在庫があるかという情報を見せているサービスだ。お客さんが商品を検索した結果、あの店で買えるのかと納得してしまうと、システム側では何もアクションを生み出さない。ローカルショッピングをどれくらいのお客さんが利用しているか、計れない。
ただ、ローカルショッピングをオープンして以降、Googleショッピング全体のアクセスは、具体的な数字は言えないが、相当増えた。
利用者からの反響は大きかった。テレビ、新聞などマスコミにも予想以上に取り上げられた。
(ITアナリスト・松浦由美子 撮影:吉野純治 =東洋経済オンライン)
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