「掃除」に「洗濯」から「孫のだっこ」まで…医師が指南する、日常の【腰が痛い場面】を乗り切る"処方箋"

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腰に負担がかかるシチュエーションの代表格は「重いものを持つとき」(写真:プラナ/PIXTA)
1度腰を痛めてしまうと、文字どおり「何をするのもつらい」状態になってしまうものですが、日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科専門医の芳村憲泰氏によれば、暮らしのさまざまな場面で起きる腰の痛みを抑えるには、ちょっとしたコツがあるそうです。
そこで本稿では、朝の洗顔から、掃除・洗濯といった家事まで、よくある「腰が痛い」場面での注意点を、芳村氏の著書『脊柱管狭窄症の痛み・しびれリセット法』から、一部を抜粋・編集する形で解説します。

顔を洗うときは「ひざを軽く曲げ、前かがみ」

朝、洗面所で顔を洗うとき、腰が痛くてつらいとおっしゃる患者さんがよくいらっしゃいます。

そもそも寝起きは、腰の痛みが強くなる傾向があります。寝ているときは、腰の筋肉が緊張して硬くなりやすいからです。その要因となるのが、寝ているときの姿勢が悪いことと、寝具が合っていないことです。

朝、顔を洗うのがつらいという人は、軽く背中を丸める「横向き寝」をやってみることと、自分に合ったマットレスやふとんにすることを、まず試してみてください。

また、睡眠中の冷え、筋肉のコリも要因の1つになります。

人の体温は、午前3~5時がもっとも低いと言われています。体温が下がると、体は熱を逃がさないように血管を収縮させるので、血行が悪くなり、筋肉が冷え、コリが起こりやすくなります。その結果、腰に痛みが出やすくなるのです。

血行をよくして筋肉をほぐすために、朝起きたらまず、ももやわき腹を伸ばすストレッチをやるとよいでしょう。筋肉が温まってくると、症状がやわらぎます。頭もすっきりするので、気持ちよく1日のスタートを切ることができるでしょう。

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