「掃除」に「洗濯」から「孫のだっこ」まで…医師が指南する、日常の【腰が痛い場面】を乗り切る"処方箋"

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【シーン②掃除】

掃除は、腰に負担がかかりやすい家事の1つです。腰に負担をかけないために、以下のポイントを意識しましょう。

1.掃除機の選び方と使い方

長い柄の掃除機を選びましょう。これにより、腰に負担がかかる姿勢を避けることができます。掃除機は体の横に持ち、足を前後にずらして立つことで腰への負担を軽減できます。

2.床拭きの工夫

従来のぞうきんがけは腰に負担がかかります。代わりにフローリングワイパーのような長い柄がついた道具を使用しましょう。これにより、立ったまま床を拭くことができ、腰を曲げる回数を減らせます。

3.正しい姿勢と動き方

低い場所の掃除をする際は、腰を曲げるのではなく、ひざを曲げてしゃがむ姿勢を心がけましょう。また、窓や棚を拭くときは、腕だけでなく体全体を使って動くことを心がけてください。

腕だけで拭こうとすると、知らず知らずのうちに腰をひねってしまいます。代わりに、足を少し開いて立ち、体全体を左右に動かしながら拭き掃除をしましょう。

【シーン③洗濯】

とくに洗濯物を干す際に腰への負担が大きくなりがちです。腰にやさしい洗濯物の干し方をご紹介します。

1.カゴの位置を高くする

洗濯カゴを床に置くのではなく、椅子や台の上に置きましょう。腰を深く曲げずに洗濯物を取り出せます。

2.姿勢に注意する

洗濯物を取り出す際は、ひざを軽く曲げ、背筋をまっすぐに保ちます。体をひねる動きは避け、体全体を向けて作業しましょう。

3.小分けにする

洗濯物が多い場合は、カゴに入れる量を減らし、何度かに分けて運びます。1度に多くの重さを持ち上げることを避けられます。

このような工夫で、腰への負担を減らしながら洗濯物を干すことができます。

うかつに「孫をだっこ」するのも危険

腰に負担がかかるシチュエーションの代表格は、「重いものを持つとき」でしょう。とくに、床に置いてあるものを持ち上げるときは、注意が必要です。

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